アタゴさんからお借りしている糖酸度計、実験結果その3です。

農作業が忙しくてブログをタイムリーに書けておりませんでしたが、
いろいろな品種で計測しております。

その1→2015年9月7日の記事(失敗しました)
その2→2015年9月27日の記事(彩香&ひろさきふじ)

さて。今回は……
  酸味のあるりんごの代表格「紅玉」
  これも酸っぱい「ジョナゴールド」
   そして甘いと言ったらこれ「星の金貨」  
 の三品種です!

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※写真は、紅玉・星の金貨・ジョナゴールドの並びです。


まずは紅玉から……。

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糖度:12.8、酸度1.00

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糖酸比は12.8!!(計算するまでもありませんね……)

おぉーこれは彩香を上回る酸度!さすが酸味の紅玉といったところでしょうか。
こちらのホームページの数値より糖酸比が低いです。相当すっぱいんですね……。
http://www.jomon.ne.jp/~kimura/miwaku.htm

たしかに食べてみたら口の中がうわーっとなりました。
紅玉を生で食べることがない上に、数値を確認してからだったので一層すっぱく感じた気がします。
加工してもこの酸味が消えないのは、やはり紅玉ならではですね。


続いてはジョナゴールドです。こちらも酸味がある品種です。

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糖度16.0(おっ!高い!) 酸度1.07(紅玉より高い?!)

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糖酸比15.0

おお~~なかなかの数値ですね!!
糖度も酸度も高く、味が濃いです。
ジョナゴールド特有の濃厚な風味も相まって、とても強いりんごの味です。

紅玉は「うわー酸っぱい!」ですが、ジョナゴールドは酸っぱさだけではありませんでした。
甘くもあり酸味もあり……まさに濃い味です。パンチが効いています。

紅玉の後ということもあり「おいしい」と思いました(笑)
やっぱり酸味と甘みのバランスって大切ですね!!
ジョナゴールドは果肉も粗めなので、加熱時も煮崩れしにくいです。
酸味もあるのでこちらも加工に向いている品種です。


さて、最後は星の金貨!最後に甘い品種を持ってきました。

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糖度14.6、酸度0.48

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糖酸比30.4!!

糖度の数値はジョナゴールドに負けましたが、食味はダントツで甘い!!
酸度の数値を見れば一目瞭然ですね。
今まで計測した品種のなかで一番の低さです。
ほほ~~~~これが「甘さ」を感じる要因なんですね。

前回の計測でもそうでしたが、数値化されるとよくわかります。
そして大事なことにも気づきました。

「糖度が高いからと言って甘いわけではない」と言うことに。

          糖 度/酸 度  糖酸比
紅玉       12.8/1.00  12.8
ジョナゴールド 16.0/1.07  15.0
星の金貨    14.6/0.48  30.4


糖度だけならジョナゴールドが一番甘いはずなんです。

で す が 、 酸度の少ない星の金貨の方が甘い!!

やっぱり酸度って重要なんですね。

糖酸度計がくるまで、糖度のみで一喜一憂していましたが、
酸度を知ると……これは糖度だけの時代ではない気がしてきました……。

数値も糖度なら糖度、それだけではなく、酸度も合わせて考えなければいけないのです!

そしてなにより、自分の舌が間違っていないことも知りました。

自分で食べて酸っぱいものは酸っぱいし、甘いりんごは甘いんです!!
  そして自分が「おいしい」と思ったりんごは、おいしいんです!!


とっても自信が付きました(笑)
これからも当園では、園主自ら食べて「これならOK!」と判断したりんごをお届けします!!

糖酸度計も今月末には返却です。
ちょーっと個人的には収穫早いと思うのですが、レンタル期間を延長するわけにはいきません!

次回は駆け込み測定、「サンふじ」「王林」をお送りする予定です!

園地の作業も収穫に向けて忙しくなってきました。
がんばっております!!晩生種の販売までは少々お待ちください!
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